介護福祉士の資格の次は「ケアマネ」(ケアマネージャー・介護支援専門員のこと・業界ではケアマネージャーをよくこう略して呼びます)と思うのは、一つの流れみたいですね。
毎年ケアマネ試験が行われるのは10月、申し込みは6月にするようになっています。
今年(2016年、平成28年)は10月2日(日)に行われます。合格発表は11月22日(火)です。

私は今年、6月ギリギリまで申し込もうかどうしようか正直迷いましたが見送ることにしました。

その理由と、ケアマネとはどういう仕事をするのか、どうすればなれるのかをご紹介したいと思います。

平成29年度受験日程がわかりましたので追記します

  • 試験日・・・10月8日(日曜日)
  • 試験開始時間・・・午前10時
  • 受験要項、申込み書配布及び申し込み・・・5月下旬から6月末頃(都道府県によって多少前後あり)

※必ず早めに受験申し込みする都道府県ホームページで確認してください。→社会福祉振興・試験センター/介護支援専門員

ハート

試験に受かっただけではケアマネにはなれない

私自身、ケアマネに関してあいまいな部分がいくつかありました。

  • ケアマネの仕事ってうっすらとはわかっているようだったけど、詳細はどういうものなのか?
  • ケアマネの資格を得るのはどんな手続でいくらぐらい掛かるのか?
  • 結局、自分自身ケアマネージャーになりたいのかどうなのか?

これらの答えが出ていない状況で申し込みしても、勉強に身が入りません。

また、片手間の勉強で合格できるほどケアマネの試験は甘くない、ということも、周りから聞こえてくるのでよくわかっていました。

そのため今回は受験を見送りましたが、特にあいまいだったのが、ケアマネになるまでの過程です。

実は、10月の試験に受かっただけではケアマネージャーの仕事につけません。

試験の名称が「介護支援専門員実務研修受講試験」となっていて、よくよく見れば「介護支援専門員(ケアマネ-ジャー)」の「実務研修の受講をするための資格を得る試験」ということがわかります。

ケアマネをやっている知人に聞くまで知りませんでした。

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ケアマネは介護サービスにおける調整役

ケアマネは正式名称を「介護支援専門員」といいます。
ちなみに国家資格ではありません。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の概要として厚生労働省のホームページには以下のように説明されています。

介護支援専門員とは、要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者とされています。
また、要介護者や要支援者の人が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けた者とされています。厚生労働省/概要

仕事ですが、居宅における業務と施設などにおける業務に大きく分けられます。

(1)居宅における業務
要介護者や要支援者の人の相談を受け、ケアプランを作成するとともに、居宅サービス事業者等との連絡調整や、入所を必要とする場合の介護保険施設への紹介などを行います。厚生労働省/概要

居宅・解説図
厚生労働省/概要

主に居宅介護支援事業所(ケアマネ事業所)、介護予防支援事業所(地域包括支援センター)で働いています。

(2)施設などにおける業務
施設等のサービスを利用している利用者が自立した日常生活を営むことができるように支援するため、解決すべき課題の把握等を行った上で、施設サービス計画等を作成します。
*施設等では、施設サービス計画等に基づき、サービスを実施します。厚生労働省/概要

施設・解説図
厚生労働省/概要

主に介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム等)、認知症対応型共同生活介護、小規模多機能型居宅介護、複合型サービスで働いています。厚生労働省/概要

ケアマネ試験の難易度 難しいって本当か?

まず、ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率は1回目(平成10年度)の全国平均が44.1%だったのが、徐々に下がってきて第18回(平成27年度)では15.6%になってきています。

なぜここまで合格率がはじめと比べて下がってしまったのか・・・。

合格

色々調べてみましたが、制度のはじめはケアマネの人数が必要だったので、試験内容もそんなに難しくなかったということ。
その後、ケアマネの人数も増えてきて、質の低下も言われはじめ、それではいけないと試験の内容もそれにともなって難しくしていったということがあるようです。

あとは、ネットを見ていたら、そんなに真剣に勉強をせず、気軽な気持ちで試験を受けている人が多いのではないかという意見もありました。

受験者数は第1回から第18回までの合計で2,499,675 人、合格者数は650,503 人です。(平成28年2月19日現在)

単純に考えると65万人以上の試験の合格者が生まれているということですが、実際にケアマネとして働いている人はこんなにいません。

それは、ケアマネになりたくて試験を受ける人ばかりではないからというのも一つあると思います。
事実、介護士の知り合いでケアマネ試験に合格している人が何人か(何人も)いますが、ケアマネになる予定はなさそうです。

一人の人なんかは「ケアマネ?ぜったいやらない!」って、ではなぜ受験したのか?不思議なところです。
あと、介護の仕事のほうが自分に合ってるから、ケアマネ持っているけどヘルパーやっているという人もいました。
ケアマネになりたくて受からない(もう毎年受けて、6~7回受けて受からないという)知り合いもいました。
そういう人から見たら試験に合格しながらケアマネに従事していない隠れケアマネは羨ましい限りですね。

合格率だけを見ると、「難しいっ!!」と思ってしまいがちですが、ご安心下さい。

介護士としての過酷な(!!)仕事をしながら勉強して、受かる人は受かっています。
普通にコツコツ勉強すれば、ちゃんと受かる試験だということです。
(友人、知人から聞いた話です。)

試験を合格した後の壁が厚いらしい

ケアマネをやらない理由としてほかに私が考えるのが、試験に受かってから実際にケアマネとして仕事ができるまでのハードルがけっこう高めだということがあると思います。

試験の正式名称からわかる通り、「介護支援専門員実務研修受講試験」なので、受かったあとは研修があります。
平成28年度の研修から実務研修と言われているものが変更になりました。

今まで必須の実務研修44時間が、任意であった基礎研修と統合され、合計87時間の実務研修が必須となりました。もちろん有料です!
後にも書いていますが、都道府県別でだいたい20,000円から40,000円前後と予想しています。(あくまでも予想です)

お金はかかるし、時間はとられるし、ケアマネになりたい固い意志がないとここらへんで立ち止まってしまうかもしれません。

87時間というと、仮に一日7時間の研修だとすると12日間以上の日にちがかかるということになります。
シフトでの仕事をこなしながら、決められた期間にこれだけの研修に時間を費やすというのは、なかなか難しい人もいるだろうと想像します。

ちなみに新カリキュラムの内容は、平成28年度の試験の合格発表(11月22日予定)とともに合格者にお知らせされるはずです。

ケアマネ受験資格の変更で実務経験5年の人は平成29年度は必ず受けよう

「実務経験が通算して5年以上でかつ、従事した日数が900日以上(業務によっては、10年かつ1,800日
以上)の実務経験を有する方」

実はこの条件は平成29年度の試験までの要件となります。(実際は27年度より適用されるはずが3年間措置期間となっていました)

平成30年度からは新受験要件に変更され「介護福祉士」の人は介護福祉士としての登録日以降の実務経験の期間、及びほかの受験対象となる資格及び業務(国家資格、相談援助業務等)で通算5年以上、かつ900日以上あることが必要となります。

下の「見直し後のケアマネ受験資格」についての表は東京都福祉保険財団のホームページから引用させていただきました。
マーカー部分は私がわかりやすいように追加しました。

keamane sikaku
東京都保健福祉財団/東京都介護支援専門員実務研修受講試験・受験資格について

keamane hyou
東京都保健福祉財団/東京都介護支援専門員実務研修受講試験・受験資格について 別表1 

私のようにヘルパー2級で3年、その後試験を受け介護福祉士になり3年たつという実務経験でケアマネ試験を受験できるのは、平成29年度の試験が最後です。
その後は+2年の介護福祉士としての実務経験が必要となります。

(詳しくは当該年度の「受験要項」を確認してください。とあります)

ということは、来年を逃すと次回ケアマネ試験に挑戦できるのは、2年後の介護福祉士としての実務経験がまる5年経った後の10月に行われる試験からとなります。

私なんて60歳超えてしまいます(汗)合格率15%台の試験に挑む気にはなれません(笑)
60代の初心者って・・・(汗)
そろそろ定年退職・・・の時期ですね。

ケアマネージャーになるための最短の方法

では、現在介護福祉士の資格を持ち、介護業務に従事しながら、諸々の難関を乗り越え、介護支援専門員(ケアマネージャー)になりたい!という人に向けて、最短の方法を調べてみました。

まずは受験資格の確認をする

まず「介護支援専門員実務研修受講試験」の受験資格を確認するところからはじめましょう。

先ほど書いたように実務経験が通算して5年以上でかつ、従事した日数が900日以上あることが必要です。(試験日前日まで算入可能 この場合は見込みとして申し込みをし、後から証明書を提出する)

 平成29年5~6月、受験申込する

平成29年5~6月、受験申込の時期です。申し込みは介護の仕事についていれば、勤務地の住所での受験になります。それ以外の仕事や無職の場合は居住地の受験になります。
受験地は間違えると受付してもらえませんので注意しましょう。受験地の都道府県ホームページをみて申し込みの方法を確認します。こちらも参考にして下さい→社会福祉振興・試験センター/介護支援専門員

申込期間は1ヶ月ほどありますが、実務経験証明書やら自分で請求して集める書類があるので、申込書が手元についたら早急に開封して準備しましょう
余裕を持って申し込みします。

こちらに詳しく書いています→H29年度ケアマネ試験を受験するために必要な3つのこと

受験費用は地域によって違いますが、10,000円弱ほどです。

とにかく勉強する!過去問や問題集、参考書でみっちりやる!

次は勉強です。介護福祉士試験の比ではないくらい勉強しましょう。
来年はある意味、後がない試験です!
しっかり対策しましょう!!

受かった人に聞いた勉強方法ですが、まずオーソドックスに過去問や問題集をやる。
これは何回もやるうちに、理解が深まり覚えるという効果があるということです。
介護福祉士受験の時の要領ですね。

ネットで探すと問題のアプリとかスマホで出来るようなものもあるようです。
通勤時間なんかも使って勉強できそうですね。

(問題集、参考書は最新のものを購入することをおすすめします)

学習に関してはこちらの記事も参考になさってください→ケアマネ試験過去問5年分をやった結果~正答率45%【ケアマネ受験記その2・学習編】

勉強が思うようにはかどっていない時はスクールを利用する手もある

講義

自分一人の勉強がなかなか難しい時は、スクールでの講習に参加するのもいいと思います。

私は以前、勤めていた施設に来ていた「ケアマネ試験対策の無料講習」の案内を見てそれを申し込みました。
そこではそのスクールで行われる講座の案内が主な内容でしたが、最新のケアマネ試験の傾向や、受験の際の覚え方のポイントなど短い時間にとても濃い内容だったことを覚えています。
試験を受けるかどうか決めかねていたので、説明だけ聞いてきました。

その後、ここに通って試験に合格したと仕事仲間が言っていましたが、介護のほうが好きらしく現在も介護職です・・・。

講座の内容は何と6日間で合格するだけの力がつくという「6日間完成コース」36,000円円とかありましたね~!
あとは通学コース23日間126,000円という感じでした。

平成29年10月8日(日)、いよいよ試験です。

平成29年10月8日(日)、試験です。

合格後の介護支援専門員の研修は必須です

ケアマネの業務につきたい人は合格後に来る案内に従って研修に参加します。
何人かの友人は合格したにも関わらず、ケアマネになる意志がなかったためこの研修の申し込みをしなかったそうです・・・。

平成28年11月1日以降に実施する研修から実務研修時間が「必須46時間+任意33時間」から「必須89時間」に変更になりました。
実務研修費用は変更になってからの資料がないのでわかりませんが、変更前のもので言えば、「必須46時間+任意33時間」で20,000~40,000円台と都道府県によって差があります。

実務研修終了後に登録、交付申請

実務研修は合格発表後、12月から翌年7月くらいまでに行われるようです。(都道府県によって多少前後する可能性があります)

実務研修終了後、3か月以内に登録、交付申請をしその後ケアマネージャーとしての業務ができるようになります。

ケアマネージャーの資格は5年毎の更新制

さて、「介護支援専門員証交付」も受けて、ケアマネージャーの仕事をするとしますが、それには有効期限があります。

有効期限は5年間で、続けてケアマネの仕事をしようと思う場合更新研修を受講し申請すると、更に有効期限5年の更新ができます。
更新試験の金額は10,000円台から40,000円弱とやはり都道府県によって差がありました。

ケアマネージャーについて色々調べてわかったこと

ケアマネの仕事にはパソコン操作が必須です。
それが苦痛な人には向かないかもしれません。

現在、介護保険制度の見直しが3年に1回行われています。
常に研修を受けたり自分で勉強して、新しい知識を得る努力が必要な仕事だと痛切に思いました。

色々なスキルが求められるケアマネージャーという仕事は大変だけれど、それだけやりがいのある仕事だと感じます。
経験を積めば、独立して仕事をすることもできるし、そうすると定年もありません。

年齢がいって、体力的にきつくなってくる前に、ケアマネージャーの仕事を選択肢に入れるというのも良いかもしれないと思いました。

追記:ケアマネ受験に挑戦することにしました!

第20回 平成29年度の「介護支援専門員(ケアマネージャー)実務研修受講試験」を受けてみることにしました。
最後のチャンスだと思って受験しま~す!

詳しくは「50半ば過ぎにして、合格率が13.1%のケアマネ受験に挑戦します!【ケアマネ受験記その1・準備編】」をお読みください。
受験まで現在進行形で何回かに分けて記事を書く予定です。

結果はともかく(笑)できるところまで頑張りたいと思います!

 

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